ヒツジの戯言

ミーハーなオタクです

次元五右衛門チェックシート ゆとりver.

 

普段はついつい小説にばかり手を伸ばしがちで、その他のジャンルって全然読まないんですが先日珍しくエッセイを読みました。

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三浦さんの作品って、「コイツは私じゃん!!!」と叫びたくなるくらい共感できる人物が登場したり、「ここでそんなことを言われたら誰でもときめく…」と思わず本を閉じて深呼吸してしまう台詞があったり、「うわ~私もこんな友達がほしいわ!」と思わされる理想像を体現したような友人関係が描かれていたり、とにかく″ツボ″にはまる要素が多いので、絶対この人の感性が好きなんだろうなと思って手に取ったのですが…、三浦さんが想像以上にオタクかつ腐女子で笑ってしまいました。


エッセイということで砕けた文体で書かれていることもあり、なんだかこの人私のクラスメイトかな?と錯覚しそうになるほどの「既視感」。もちろん、身の回りにこんなに日常をおもしろく切り取って共有できる文章力のある人はいないんですが。

 


収録されているものはどれもおもしろくてすぐ読み切ってしまったんですが、一番のお気に入りが「次元五右衛門チェックシート発動」というタイトルなのです。そう、記事のタイトルにお借りしている「次元五右衛門チェックシート」ならぬ文言は三浦しをんさんのエッセイに登場するのです。詳しくは是非本を読んでいただきたいのですが、次元五右衛門チェックシートとは、様々な作品における自分の推しを羅列し、好みを分析するために作られるシートなのです。


「私次元派?お前何派?」「私は断然五右衛門派!」みたいな会話はオタクであれば(あるいはオタクでなくとも)、誰もが繰り広げたことありますよね?あのどこにもいけない、なんの糧にもならない不毛な会話は、とにかく楽しい。しかも、ああいう会話はだいたい趣味の合わない友人とする方が楽しいんですよね。いくつかの作品で推しを発表しあえば相手の趣味がわかってきて、じゃあ「〇〇では△△が好きでしょ」などど当てっこしあう。当たるとなんかテンション上がるんですよね。


でも、この不毛な遊びは同じ作品に親しんでいることが前提条件となります。当然ですね。しかしながら、なかなか読んでいる作品が共通している友人を見つけるのって難しいと感じています。「じゃあ〇〇では誰が好き?」という質問をして「それは読んでないんだよね」と言われるときのさみしさといったら…。


ならば、我々の世代ならだれでもこれは知ってるだろ!という作品を羅列したチェックシートを作るべきでしょう。ゆとり世代だとどんな作品がそれに当たるのでしょうか。早速、友人と吟味し推敲してつくりあげなくては。

あなたも「次元五右衛門チェックシート ゆとりver.」、欲しくないですか?