ヒツジの戯言

ミーハーなオタクです

原点回帰2020

社会人2年目になり、精神的につらいことばかりの2020でしたが、少ない読書量のわりにストライクゾーンをよく引き当てたという面ではラッキーな1年でした。

まだ1年終わってないけど、今年のまとめ。(ほぼメモ)

 

・『たったひとつの冴えたやり方』J・ティプトリー・ジュニア、浅倉久志訳(1987年/ハヤカワ文庫)

たったひとつの冴えたやり方を選べるような人間でありたい。いつだってね。

 

・『13・67』陳浩基、天野健太郎訳(2020年/文春文庫)

解説にある通り、1編1編は本格ミステリなのに、通しで読むと社会派ミステリの趣がある。構成の妙。読み応え抜群。香港を愛す。

 

・『朗読者』B・シュリンク松永美穂訳(2003年、新潮文庫

自由と尊厳の話。人によってこの作品のどこが刺さるか違いそうだけど、私にとっては自由と尊厳の話です。

 

・『さよならの言い方なんて知らない4』河野裕(2020年、新潮文庫nex

青春を描くために異能設定を生かすのが本当にうまいなあと。サクラダが好きで、本作も好き。

 

・『はい、チーズ』カート・ヴォネガット大森望訳(2014年、河出文庫

ついに出会いましたカート・ヴォネガット。皮肉まじりの大きな愛で心がぽかぽかする。

 

・『八本脚の蝶』二階堂奥歯(2020年、河出文庫

今年1番かもしれない。人間の純粋さの限界。こんな人が実際に生きていて、私たちに文章を残してくれる。生きていてよかったと思える。

 

今年はあと来年の抱負考えるだけかな。